[11日 ロイター] - シティグループは11日、ユーロ圏の経済成長率予測を下方修正した。ロシアからのエネルギー調達を中止する計画が、数年にわたって経済の重しとなる可能性があり、新型コロナウイルス禍からの速やかな回復が阻害されるとしている。
2022年の経済成長率予測を3.3%から2.2%に下方修正した。23年の予測は2.8%から2.6%に修正した。
同社のエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏は「足元の地政学イベントは、ユーロ圏の輸出減少、家計の実質所得低迷、信頼感と企業投資の抑制、生産プロセスの混乱につながる可能性が高い」と指摘。
「ロシアを供給網から外せば、中期的に新型コロナショックが増大し、潜在的に数年間にわたる供給混乱と価格上昇につながる可能性がある」としている。